花粉症・アレルギー性疾患
「花粉症」は日本の国民病とも言われています。患者数は、10数年前に一千万人以上と言われておりましたが、年々増えて、今では国民の4人に1人に花粉症とも言われるようになりました。
薬とマスクの改善により、花粉症状は一時的に抑えられるようになりました。それでも、眠気や口喝さ、肝臓への負担など薬の副作用はあり、元気な体と比べると、やはり不便な面もあります。
当院ではアレルギー性疾患(アトピー皮膚炎、喘息、花粉症)の鍼灸治療に取り組んでおります。「春」に症状が強く出る方は半年前の「秋」から、「秋」に症状が出るもの方は「春」からの治療が効果的です。
炎症を伴う症状(鼻炎、喉痛、目の痒み、目が赤いなど)にはランセットは効果があります。
通常の鍼灸治療コース(全身)が1番効果が高いですが、軽い症状であれば、耳ツボ治療(ランセット、あるいは、耳に小さな漢方薬の種を張り付ける)とスーパーライザーでも治療可能です。その場合、耳ツボは5~7日後に貼り替えます。
仁愛ダイエット鍼(おへそ周りとウェストの減少)
内臓脂肪の減少にも効果を発揮
仁愛のダイエット鍼は、まずはおへそ周り中心にアプローチします。
初回での効果は施術前後で、2~3cmおへそ周りが細くなります。鍼は、切皮といって、皮膚を通過する瞬間と、鍼先が最終到達地点であたっているところで最も血流がよくなり、効果を発揮します。この初回直後での効果は主には、体のむくみをとるものです。
さらに、鍼は施術後4~5日効果を発揮します。そこで、お腹や内臓周りについた脂肪が血中に流れてお腹がすきにくくなります。通常、減量をするとどうしても、胸から落ちてしまうものですが、お腹から痩せることはプロポーションの上でも大事なだけでなく、健康面でも大切なことです。余計な脂肪がお腹周りについていると、それが冷たい腹巻になって内臓を冷やしてしまい、生活習慣病の原因の一つになります。
加えて、過食がヒドイ方には、精神調整と食欲抑制、さらには、胃を小さくするツボを使うこともあります。
体重の減少に関しては、ご希望により食事指導も行っております。体重の減少がなくても、お腹周りのサイズダウンは可能ですが、一方、体重減少を目標にされている方は、鍼だけでは不十分な場合もあります。
当院の食事指導は、「食べてよいもの」を探す作業になります。
鍼は、食欲のコントロールと臓腑を活性します。ですが、食事量が過剰だったり、食事が冷える方向に偏っていたり、食事を摂る時間がよくないと体重自体はなかなか減少しないことがあります。また、飲酒の習慣があると、体重が減少しずらくなる場合もあります。それでも、鍼をうつことで、お腹周りがスッキリするのは確かです。
以下の症例をご覧ください。体重減少に対して、ウェストやへそ周りのサイズダウンがしっかりされることがお分かりになるでしょう。
このようなことを踏まえた上、患者さん個別に相談にのりますので、どうぞ気軽に、仁愛ダイエット鍼をトライしてみてください!!耳ツボも併用することも可能です。
サイズダウン症例
●R・Sさん(25歳・身長155cm)
6月~8月の2か月間施術週1回の施術
ウェスト64cm→60.5cmにダウン
へそ周り74cm→71.0cm
体重46.5kg→45.3kg
●K・Mさん(35歳・身長161cm)
7月1か月間施術週1回の施術(合計4回の施術)
ウェスト72.5cm→67.0cmにダウン
へそ周り83.5cm→80.5cm
体重54.2kg→53.3kg
●C・Hさん(44歳・身長154cm)
3月~6月の3か月間施術週1回の施術
ウェスト65cm→61.5cmにダウン
へそ周り68.5cm→66.5cm
体重51kg→50kg
●N・Sさん(55歳・身長153cm)
6月~翌年6月の1年間施術週1回の施術
ウェスト93.5cm→87.0cmにダウン
へそ周り102cm→94.0cm
体重78kg→73.2kg
※体重減少に対するウェストサイズの減り方にご注目ください!!
R.Sさんの場合、体重は2.2㎏の減少ですが、ウェストが3.5cm減っています。通常の食事のみのダイエットの場合、ウェストに集約してサイズダウンするということは難しいのです。仁愛のダイエットは体を健康にするという意味でも大変効果のある方法です。
尚、個人情報のため、個別のデータについての質問はお答えできません。
足首の腱鞘炎(液体溜まり)
70代の女性、5か月前に左足首の外側に原因不明の水が溜まりました。
整形外科を受診し、週に1回水を抜いてもらい、薬を注入してもらうのですが、数時間で元に戻ってしまいます。(整形外科では1回で最大160mlの水を抜いたことも)。
当院の治療は左足(胃経)と水の溜まっている足首の周囲に鍼をし最後に火鍼をして、溜まった水を出しました。
7回の治療で大分良くなりました。
下記の写真は、第1回治療と第7回治療後の比較です。
勉強と試験と記憶力アップ
試験や受験など学生さんだけでなく、社会人になっても集中して勉強する機会はあるものです。勉強のやりすぎや、運動不足からくる肩こり、首こり、腰痛などに悩まれて、子供から大人まで来院されます。
さらに、試験勉強が長期的な場合や、直前の過度なストレスやパニック、不眠などもの症状を呈する方もいらっしゃって、試験本番の出来不出来にかかわるという方もいます。いずれも鍼灸治療は大変効果的です。記憶力アップに効果のあるツボもあります。頭がスッキリします。
鍼がコワいという方にオススメなのが耳ツボです。茯苓(ブクリョウ)という漢方薬の種をテーピングで耳に貼り付けていきます。施術日の夜や翌日から効果が実感できる方がほとんどです。副作用がほとんどなく、ドーピング?になることもありません。お困りの方はお気軽にご相談ください。
橈骨神経麻痺
橈骨神経は首から鎖骨の下、腕を通り手の甲の皮膚の感覚まで支配しています。
手首を反らす、指を伸ばそうとする時に筋肉を動かすための神経です。上腕や肘の骨折などの外傷、変な姿勢で寝る、腕枕をするなど、上腕部が圧迫されることでこの橈骨神経が麻痺して下垂手となるものです。
◯症例
50代の男性、「腕枕」が原因で右腕が使えなくなりました。病院で“橈骨神経麻痺”と診断され、2ヶ月以上治療を受けて効果がありませんでした。
「7回目の治療時に撮った写真」まだ腕の力が入らない状態。
鍼をした後、低周波をかけ置鍼
「10回目の時の写真」手首を反らす運動は少しできるようになり、字も書けるようになりました。7回目の治療以降、低周波は使わず置鍼のみ。
「23回目の写真」ほぼ治癒。仕事と日常生活は正常となりました。
アトピー性皮膚炎の治療
アトピー皮膚炎は臨床で良く見られるアレルギー性疾患です。今や国民の約2人に1人は何らかのアレルギーを持っていると言われています。アトピー性皮膚炎も花粉症、気管支喘息などのアレルギー性疾患の1つで国民7〜15%が罹患している国民病とも言われています。特に年数が経つと、皮膚の損傷は全身に広がり慢性化していまうことで、顔や手足などの目立つ場所が苔癬化病変・痒疹・痂皮・鱗屑など症状がひどくなり人前に出ることが嫌になり、社会生活に支障をきたす場合もあります。しつこい痒みのため、睡眠や食事などの生活習慣が乱れ、精神的ストレスを訴える場合も少なくありません。
実際、鍼治療は皮膚病に優れた効果を持っています。中国の鍼灸資料に約80種類以上の皮膚病に効果があるツボがあると載っている中で、20数種類は特効穴があります。
鍼灸治療で、アレルギーによるアトピー皮膚炎や湿疹、乾癬、イボ。また帯状疱疹後神経痛による胸や背中、顔の痛み及び美容の治療経験を積み重ねた結果、「有効率は100%、臨床治癒率は90%以上」を誇っています。
当院では、アトピー性皮膚炎で長い間悩んでおられた方を、鍼治療することで約4ヶ月と短期間で治すことができます。慢性的な疾患を持っていて皮膚科での治療を諦め長年悩んでいる方も、しばらく通って頂ければ、効果が現れます。
アトピー性皮膚炎で悩んでおられる方はぜひご来院の上ご相談ください。治療結果の例をご紹介しております。
※治療頻度により効果の違いはあります
症例1
50代の女性。
アトピー性皮膚炎発症から頭皮の湿疹で45年間経過。
一年中痒みが止まらず、頭皮を掻いた場合、「フケ(魚鱗癬)」が雪が降るくらい肩と背中に落ち、恥ずかしくて仕事中ずっと我慢されていたとのこと。腰痛の治療に来院時に、「鍼は湿疹にも効きますか?」と尋ねられ、「効きますよ」と即答し、治療を開始。
30年以上前から皮膚科で山ほど薬を処方され服用。
他にも雑誌やテレビ、友人からの薦めでいろいろな方法を試し、特に良い効果が出るものはありませんでした。副腎皮質ホルモン剤軟膏(ステロイド軟膏)で一時的に症状を抑え、薬を中断したところ、その反発で損傷の範囲は更に広がってしまいました。数十年の炎症で頭皮には苔ができて、髪も薄くなってきて、ストレスによる体の不調も悩んでおられました。
患者さんは信じて、根気強く数日に1回(週2~3回)通院し、皮膚の炎症は半年以内に約9割改善しました。その期間中、患者さんのご希望により、薬は一切使いませんでした。日常生活と仕事に、痒みがなくなり、心地良い生活を送っています。体の不調も消えました。
症例2
30代の女性
急性アトピー性皮膚炎(首、肘,膝の裏にびらん状の紅斑)
アトピー性皮膚炎発症から20年、完治はせずたまによくなることがありましたが、慢性のアトピー性皮膚炎を患っていましたが、5か月前に、新しい美容院でパーマをかけ、その2~3日後、手掌と脚以外にびらん性紅斑が広がって、全身の約80%の皮膚の炎症が起きていました。
我慢できないほどの痒み、体温も上がり熱く感じ、皮膚科で「アトピー性皮膚炎」と言われて、飲み薬と軟膏を処方されたましたが、抑えられませんでした。
仕事の関係で人と接する機会の多い方なので、顔の炎症は恥ずかしくて、毎日マスクをかけていました。皮膚科の治療を開始し、2ヶ月経っても全く改善できず、当院を尋ねられました。
薬を止めて、鍼の治療に集中して約3週間で、90%以上の急性炎症は消えました。顔だけはその後2ヶ月は続きましたが、痒みで苦しい状況は全くなくなりました。
皮膚炎の鍼治療は、効果が出るのが早く、副作用はないです。いろんな治療方法で諦めた方も鍼は効きます。困った方は、是非、一度ご相談ください。
※以下、30代の女性、急性アトピー性皮膚炎の治療写真です。
※本人の許可を得て、掲載します。
症例3
38歳男性
重症アトピー皮膚炎改善の一例
アトピー性皮膚炎(全身性・約30年)
臨床の分類で最重症例は、強い炎症を伴う皮疹が体表面積の30%以上に見られます。
本例は、手と股間以外のほとんどの皮膚に症状が現れ(最低60%以上)、痒みが我慢できない時には、一回でステロイド軟膏2本を塗っても痒みが治らないほどです。数年前には、皮膚の弱さのため帯状疱疹も感染されたそうです。今も胸と背中に大きな瘢痕が残っており、低気圧の日には痒みと痛みが生じます。
数か月の鍼治療で80%以上の皮膚部の痒みを抑えながら、新しい皮膚の再生を促しました。
下記の写真の症例は半年程かけての鍼治療で炎症を抑えました。一番皮膚の損傷が重度であった足の部分写真の変化を掲載します。
38歳男性アトピー性皮膚炎で約30年間悩んでいて、両脚の内側に厚めの苔癬化(角質化)と鳥肌のようなザラザラがあります。と来院。
半年ほど治療を続け、18回の治療でここまで改善しました。
症例4
經絡刮痧療法
『刮』には擦る・削る・えぐるなどという意味があり、
『痧』には滞った悪い血液や老廃物という意味があります。
この2つの文字の意味通り、 刮痧には 『皮膚の経絡や反射区を水牛角等のヘラで擦り、 皮膚に刺激を与えることによって老廃物を排出させる』という意味があります。
中国伝統医術の1つで簡単で、安全かつ即効顕著という特徴を持つ民間療法です。
ヘラ状の道具を使って、 経絡の流れに沿ってやさしく擦り流します。 また、經絡刮痧に使うオイルには血行促進・代謝促進・毒素排出の作用がある漢方本草から抽出された精油がブレンドされているため、
肩こり・腰痛・頭痛・背中の張り・浮腫み・冷えなどの改善効果が期待できます。 特に頚椎症や鞭打ち症(車事故の後遺症)に効果があります。
他にも体に溜まった老廃物や毒素を排出したり、内臓の働きを活性化し神経を正常に戻したり、ホルモンバランスを調える効果もあります。
下の写真のように悪い状態の皮膚表面には赤黒い「シャ」が出ます。
馬援朝 前院長コラム
鍼灸を知らぬ人は不幸である
韓国鍼灸界第一人者、百歳鍼灸師 北京五輪韓国選手団首席医師である金南洙先生かつて「鍼灸を知らぬ人は不幸である」と述べました。金先生は何故この様な話をされたのでしょうか?
現代医学は無論、人々の健康維持を目的にしており、医学の進歩で大勢の方に苦難から助かりました。しかし、日々の労働や家事などにより、腰痛、肩こり、神経痛、五十肩、めまい、耳鳴り、全身の疲れ、眼精疲労、自律神経失調症などの症状に悩む方が増えました。病院で検査の結果は大きな異常は認められず、よい治療法もありませんでした。
一方、検査で異常があっでも、難病で治療方法がないこともあります。例えば、サルコイドーシス、線維筋痛症、全身性アトピー皮膚炎などです。このような病気は仕事も生活にも大きな困難をもたらすことになります。
鍼灸は数千年来の伝統医術であり、経絡を通じ、気血を調和し、人体の陰陽のバランスを取ることにより、臓と腑の機能の調和をとり、疾病を治療することを目的とします。
鍼灸はただ穴位に鍼と艾をもちいた簡単な施術によって刺激して、劇的に症状を改善します。難病も持続的な治療で良い結果が得られます。
治療で元気になった人は良くこう言います。「早く来れば良かった。本当に不思議です!」と。こちらが 「何故早くこなかったの?」と尋ねると 「知らなかった。」と返事されます。
鍼灸の良さを理解される方は少ないです。