皆さん、鍼ってどんなイメージをお持ちですか?
初めて鍼治療を受ける方は、どうしても恐怖心が先にきてしまいます。
鍼がもっとも優れた医療と考える私にとって、それはとても悲しいことです。
ここでは、鍼を少しでも分かっていただけるよう、これまでいただいた疑問・質問をご紹介します。下記の内容以外でも疑問に思ったことがあればお気軽にご相談ください。
Q. 鍼は痛くありませんか?
一般的に中国鍼は日本鍼より刺激の量は大きいです。その代わりに重症、難病の方に効果的です。
中国鍼は普通直径0.2~0.25mmで長さは40~75mmです。一般の日本鍼より太く長いです。太く、長いと聞くと日本鍼より痛いと思われるでしょう。実は中国鍼の先端は日本鍼の松葉状ではなく、鈍い円形状になっています。人の皮膚を刺入する時に「切る」ではなく押し入れるようなイメージです。日本鍼のように鋭い痛みと違い、鈍いだるさがあります。臨床実験を行った結果、日本鍼を刺す痛みを感じた人は、その後中国鍼に変えると痛みを感じなくなったという結果も出ています。
Q. 鍼治療は副作用や合併症はありますか?
過去50年間の臨床と実験の結果、鍼の副作用は発見されていません。体質により特別な方 (特に慢性病で体が弱い人) は治療後一時的に体のだるさなどが表れる場合があります。これは漢方で瞑眩 (めいげん) といい、効果が表れている証拠です。鍼は薬のように依存性や副作用はありません。
Q. 鍼はがんの治療にも役立ちますか?
一般的に、がんに直接効果はありません。特殊な発熱鍼を直接がん組織に刺して熱によりがん細胞を滅す方法がありますが、日本では行っていません。
Q. 鍼治療は難病にも効果がありますか?
資料によると、鍼灸治療の有数的な病証は300種類以上、著しく効果が表われるのは100種以上、国際衛生組織 (WTO) から世界各国医療機関に推奨したのは43種類です。その中に難病と言われる症状もかなり含まれてます。日本では、難病と言われるリウマチに鍼灸治療を行う際は医療保険が適用されます。
Q. 鍼灸治療は慢性病症に効果がありますか?また急性病症には効果がないのですか?
もちろん鍼灸治療は、慢性病症に効果的です。また急性病症にも効果が期待できます。例えばギックリ腰、寝ちがい、五十肩、原因不明な神経痛など、様々な急性病症に対応します。
Q. 鍼灸治療でエイズ、C型肝炎症などに感染する恐れはありますか?
当院で使用する中国鍼や繰り返し使う道具は、高圧蒸気滅菌を行っています。鍼から肝炎やエイズなどに感染する心配はありません。ご希望の方には、個人専用鍼 (半年 3,500円) もご用意しております。
Q. 治療に効果的な治療間隔はどのくらいですか?
疾病による一般的に急性で激しい痛みがある方は毎日通っていただくと痛みを和らげます。例えば坐骨神経痛などは数回通っていただいて、痛みを抑えてから間隔をあけて通ってもらいます。慢性病の方は週2回くらい通っていただくと効果的です。健康維持などは週1回でも大丈夫です。
Q. 治療中に気をつけることはありますか?
どんな治療でも養生 (中国の思想で生を養う、すなわち人間の身体を整える事) が必要です。
再び病苦に悩まされないためにも治療中は次の事項を守ってください。